2011年05月22日
治療時間
毎週火曜日、形成外科で痛み留めの注射を6ヶ所に打ってもらっている。
朝一番の9時がいつもの私の時間。
9時から9時半の間には3人くらい診て貰う。
その日、私は1番に呼ばれなかった。
1番に入っていったのはおばあさん。
耳が少し遠いのか、先生も大きな声で「半年ぶりですね、どうですか?」と話しかけたのが聞こえてきた。
おはあさんは「そうなんですよ~、下の息子の嫁が子供に厳しすぎてみていられなくて・・・・」と、「どうですか」の意味を完全に履き違えてしゃべり続けだした。
先生もなんとか治療に入りたくて「足のほうは痛みますか?」と聞きなおした。
おばあさん「足の痛みは何てこと無いんですが、嫁があーだこーだと、なにかと私に用事を言いつけて、あちこち行かされるからそのおかげで足痛いですわ」
そこから話し出すこと15分。先生もしびれを切らして「次の方が待ってますから治療始めましょうか?」
・・・って、まだ始まってもいなかったの???
「はいはい、ズボン脱ぐんですよねぇ」と着替え始めたのかと思いきや、その間もおしゃべりはとまらない、先生が「はよズボン脱ぎましょ!!」・・・まだかよ!!
特に悪くなくなっていたのか「変わりないですね、安心ですよ。もうズボンはいてくださいね」。
治療時間3分。
そしてまだしゃべり続けるおばあさん。先生が「次の人長く待ってもらってるから、早くズボンはきましょう・・・」これまたまだかよ!!
やっと、やっとのことでズボンをはいてもらったようで、「また半年後に忘れないように来てね」と先生。
絶対忘れないと思う。 きっと何が何でも来るだろう。
そしておばあさんが出て来たのが9時半・・・。おばあさんひとりで30分!
身体の話や痛みの話なら仕方がないが、嫁がどうした、ご近所さんがどうした、このズボンはイズミヤで買った・・・。
まいりました。
半年後、同じ日になりませんように。
リハビリコーチ彩蔵クリエイト リハビリコーチ&カウンセラー岡崎あや。 リハビリが辛くて心が折れてしまった当事者や、どうしていいか分からず困惑している家族のコーチング&カウンセリングを行う。 私の体験や体験時に感じたことをお話しすることで、同じ状況にいる方の力になればと考えている。